スポンサーサイト

-- -- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

グーグル・アマゾン化する社会

2009 05 04
またまた、情報学部生必読本。
どちらかというと、ネットの闇の部分を指摘している。

グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書) 森健 著

先に紹介した『ウェブ進化論』『グーグル Google』と被る内容が多いが、それらとは異なる視点が多々あるので読む価値がある。

「多様化がもたらす一極集中現象」という概念がおもしろい。
文だけ見れば矛盾しているようだが、Webの世界に限らずリアルの世界でも実際に起こっていることである。
検索エンジンはGoogle、ショッピングサイトはamazon・楽天、OSはMicrosoft、映画の大ヒット、CDのミリオンセラー、書籍のベストセラー。
売れているものがメディアに注目され、さらに売れるというスパイラル現象。
マーケティング用語ではティッピングポイント、経済学では収穫逓増といわれる現象により、一極集中化にむかう。
Webは誰もが情報発信でき、必要な情報を収集できるという点でフラットのように見える。
だが本当にそうなのか?
本書を読んで、その答えを見つけてほしい。

この概念にくわえ、本書の第7章ではネット上のガバナンスにつて述べられている。
ネット社会では多様な意見あり、民主主義的な合意形成が得られそうであるが、「集団分極化」「沈黙の螺旋」といった現象により、むしろ意見が偏ってしまう危険性がある。
集団分極化とは、集団討議の結果、討議前の個人の意見よりも先鋭化したかたちで集団決定がなされることをさす。
沈黙の螺旋とは、自分の意見が優勢と認知した人は声高に発言し、劣勢と認知した人は孤立を恐れて沈黙する。その結果、優勢意見はより勢力を増し、劣勢意見はますます少数意見になる。
「群衆の叡智」と対立するこの現象を理解しておかねば、Webへの視点が不十分である。
群衆の叡智には、意見の多様性・独立性・分散性・集約性が条件となることを理解しなければならない。
Webでガバナンスを行う際は、これらの概念をそれぞれ理解しておく必要性がある。


Comment

管理者のみに表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。